建築パース
建築パースの利点と役割について、そして建築模型との関わり
建築パースというと「完成予想図」のことを意味します。よく建築現場などに工事着工時に、完成された建物の絵の看板が立てられているのをよく見かけることがあります。
このように、色彩豊かに彩られた建築パースの絵は第三者である見る者を
印象強く引きつけるものです。判りやすいカラーの使用と高度な表現力によって、すぐれたイメージ効果を生み出すことが期待できます。
その他にも、皆さんご存知の新聞広告やTVコマーシャルでも、見かけることがありますが・・・
このように、"建築パース"は建物に限らず、様々な用途に合わせてビジュアルなプレゼン(企画)としての意義を明確に伝えたい人々(ユーザー・お客様)に伝える役割を担っています。
このように、考え合わせていくと、"建築模型"も"建築パース"もプレゼン(企画)的な点からは共通な面が見えてきます。
では、決定的な違いとは何なんでしょうか?
やはり、"建築模型"の場合、実際に手に取って見れて、瞬時にあらゆる角度から観察できる所謂、実物をミニチュア化したものとしてのリアルさ・インパクトの大きさは"建築パース"とは比較にならないと思います。
また、逆に"建築パース"は周辺環境や建物などを自由な色彩で描いていくことで、建物自体のイメージの形を作り上げていくわけですが、この色彩を自由に変えられるという点において、"建築模型"には真似のできないように思えます。
また、現在、頻繁に使われているCG(コンピューターグラフィックスを使用したもの)による"建築CGパース"はじめとして、柔らかく温かみのある手書きの"建築パース"まで、プレゼン(企画)として仕上げられた作品は一枚の平面としての絵(データ)で存在するために・・・
その絵(データ)を簡単に各部署に送って使用できる点など利便性に優れていると考えられます。
両者の特徴をよく理解した上で、活用していくことによって効果的な営業販促ツールを発見できるものと考えられます。
◆建築パースの制作の用途について
各方面で使われている建築パースの活用例を一部列挙します。
1.建築・・・住宅・マンション・オフィスビル・工場・店舗など
2.土木・・・河川護岸・トンネル・公園など
<CGによって、景観写真とのフォトモンタージュ(合成)を作成することも可能である。>
3.工業製品・・・テント・照明器具・など図面を基に、CGによる3D(立体)化し、フォトモンタージュ(合成)するもの。
◆建築パースの役割について
1.図面報告書等だけでは、なかなか説得しにくい点をこの建築パースという付加価値の高い技術によって、完成予想図・イラストを添えることで、企画(プレゼン)の意義を明確に伝えることができる。
2.施工段階で、技術者のイメージを完全に反映させる図面の補足とし、コミュニケーションの手段・ツールとして活用できる。
◇手書きによる"建築パース"・・・建物などの全体の雰囲気のイメージを優先にし、硬く無機質になりやすい建物などを柔らかく、温かみのある絵画的表現でアピールする。
◇CGによる"建築CGパース"(現在、2D(平面)や3D(立体)での豊かなソフトで表現が可能)・・・質感・空気感をリアルに表現することをめざし、あたかもその場で撮影したかのような現実味のある写実的なものに近づけることを目標とする。
〇外観(外装)パース・・・
*周辺の環境(背景)にあわせた建物などのデザインの再確認ができる。
*設計図では判断できにくいところなどをクライアントに安心して判断してもらえる材料・ツールとなる。
〇内観(内装)パース・・・
*建物などの内部(各種部屋・インテリアなど)を質感と共に描くことでその部屋について第3者に空気感・臨場感をそのまま伝えることができる。
(注意点)一部の情報から、"パース図をめぐる裁判"が起こされるケースがあるそうです。
それは、パース図=完成予想図が実際の完成した建物などと違っていたと訴えられるというものです。近年の優れたCG技術によってパース図がよりリアルになってきているため、"消費者を信用させる"には充分です。ですから、最低限、資料能力があることが必須条件であることを頭にいれた上で、過大な誇張には充分注意をし、「このパース図=完成予想図は実際の完成物件とは多少異なります。」などのことわり書きをしておくことが対策として考えられます。
デベロッパー(不動産開発業者)、広告代理店、その他各種業者の方々は上記を参考に、安易な試みには要注意をされることが肝要です。
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